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interview
〜 小春ママの毒舌放談 〜

momo
(vocal)
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(accordion)

松永姉妹とアコーディオン

チャラン・ポ・ランタン…ひょっとしたら、フジロックのオフィシャルHPで、彼女たちの変わった紹介文を見た人もいるのではないかと思います。簡単に言えば、姉の小春ちゃんがアコーディオンで、妹のももちゃんが唄を担当する姉妹デュオであり、今年のフジロックは、ゴジラ・放射能・ヒカシュー名義を含め3ステージの出演が決定しています。

チャラン・ポ・ランタン…ひょっとしたら、フジロックのオフィシャルHPで、彼女たちの変わった紹介文を見た人もいるのではないかと思います。簡単に言えば、姉の小春ちゃんがアコーディオンで、妹のももちゃんが唄を担当する姉妹デュオであり、今年のフジロックは、ゴジラ・放射能・ヒカシュー名義を含め3ステージの出演が決定しています。

どもども(笑)まずは、音楽をはじめるきっかけは何だったの?

小春 : きっかけは、7歳のときにサーカスでアコーディオンを見て、どうしても欲しくなって、サンタさんにお願いしたっていう。

その時からボタンアコーディオンだったの?

小春:まぁ、ボタンといえばボタンなんだけど、オモチャ。それを手に入れてから、バカのひとつ覚えで年がら年じゅう練習して、クリスマスになったら「もうちょっと大きいアコーディオンが欲しい!」って、だんだん大きくなっていってさ。途中、鍵盤の時もあったんだけど、今のようなちゃんとしたボタンアコーディオンをはじめたのは10歳の頃。

14年もやってるんだね。そういえば、ももちゃんもアコーディオンやってたんだよね?

もも:はい、やってたんです。
小春:ももは、小さい頃から私のマネをすることがよくあって…
もも:小春がピアノをやってたら飛びついて、アコーディオンをやりだしたら「もももやるー!」って、その繰り返し。でも、ずっと「なんで小春のほうがももより弾けるんだ?」って思ってたんです。小春はももより先にやってるし、練習する時間も長いから、当たり前なんですけど。
小春:すぐ弾けるようになると思ってたみたい。ももは、アコーディオンを中学生くらいまで続けてた。実は、コンテストの小学生の部で優勝してるんだよ!
もも:そうなんです。でも、「別に…」みたいな感じになって(笑)
小春:なんなんだろうねぇ、賞もらっといてやめるってさぁ!
もも:(笑) その頃の小春はもう「アコーディオンしかない!」って感じだったよね。ももはテニス部に入ったりして、だんだんと普通の中学生になっていきました。
小春:小春は高校生で、マイノリティ・オーケストラ(※高校の同級生と組んだインストバンド。小春はそのバンドのリーダーとして独裁政治を行っていたらしい)を組んでたからねぇ。

ももちゃんが歌いだしたのは、小春ちゃんが誘ったの?

小春:そう、ももには本当に申しわけないんだけど、歌声とか聴いたことないまま誘って。なんでかっていうと、暇そうだったし、それに、いろいろと口を出したかったんだよね。ヴォーカリストとして完成してる人だと、「え…嫌です。」とかいろいろ言われそうだし。
もも:ももが中3〜高1の頃は、5歳も離れてることもあって、小春とあんまり仲が良くなかったんですよ。反抗期というか。それまでは路上とか、小春のライヴにけっこう行ってたんですけど、全然行かなくなって。ももには好きなこともないし、テニスはただの部活だし。小春が自分のやりたいことをやって周りに評価されていくのが、気に食わないというか…羨ましかったのかな。それなのに、なんでヴォーカルの誘いに「うん」って言ったのかわからないんですけど…。

そチャランポが結成されたのはいつ?

小春:2009年の…7月…?
店のお客さん:19日。
もも:19日みたいです(笑)
小春:まぁまぁ、7月の中旬なんだよ! みんながわかればいいの!

まさに今頃だ。オリジナルはそのころから作ってたの?

小春:昔の歌が好きだったから、ライヴでは"東京ティティナ“とか、”アラビヤの唄“をやることが多かったねぇ。「がんばって作ろう!」って感じでもなかったけど、取りかかってみたらすぐにできたし。その時期にはCDも出したけど、もう売ってないからねぇ。

『親知らずのタンゴ』は手に入らないよね。物販に1枚もCDが無いという…。

もも:まぼろしのCD(笑)
小春:『親知らず〜』はもう無い。増版もしない。前の事務所にお願いをすると、先払いしなきゃいけない(=借金になる)から大変で。『ただ、それだけ。』は買えるよ。タワーレコードがすごく応援してくれてて、前の事務所にお願いしてくれて扱うようになった。今は事務所を移って、次のアルバム『つがいの歯車』を作ってる。たまたま、今ウチらのことを担当してくれてる人が、お客さんで来てたのね。ツイッターでバカなことばっかつぶやいてる「ねこ太」って人なんだけどさ、動画の編集とかもしてくれてる。やっとわかってくれる人が出てきたな、って。

いい事務所だね。リリースはいつ?

小春:9月12日かな。
もも:もうすぐだね〜。

期待してます。そういえば、なんでももちゃんはブタを持ってるの?

もも:(笑)
小春:真面目な話をすれば、ブタは視線を分散させるという効果もあるんだよねぇ。

そういえば、小春ちゃんは去年、「踊ろうマチルダ」でフジに参加してるよね。どうだった?

小春:フジロック好きには悪いけど、あんなに過酷な場所だとは思わなかった。「なんでこんなに過酷なのに音楽を聴く余裕があるんだ!」って。マチルダで出演するステージ(ジプシーアバロン)まで、入り口からひと通り歩いたんだけど、遠いし、ぬかるんでるし…なんだあの田んぼ! 泥!
もも:フジロックは、小春の話ばっかり聞いてるから、全然想像がつかないんですよー(笑)

間違いではないね。フジは、先に「ゴジラ・放射能・ヒカシュー」の出演が決まったの?

小春:そうそう。それで、「チャランポのことも言っといてくださいよぉ〜!」って伝えてみた。決まって嬉しいよぉ〜!

そもそも、ゴジラ〜の「小美人」に決まった経緯はどんな感じだった?

小春:震災があって、原発のことがあって、ヒカシューさんが「ゴジラをやりたい」ってなって、双子を探していたらしいのね。そしたら誰かが、「チャラン・ポ・ランタンっていうのがいるよ」って言ってくれたみたい。それで突然電話がきて、「どうも、マキガミです…」(※リンク先モノマネ)みたいな。
一同:(爆笑)
もも:似てるー!
小春:これ、マジだから! 「ゴジラ、ご存知ですか…?」って言われて、ビックリして、「あ…は、はい…」なんて答えちゃってさ。「もし良かったら、小美人を…」って、なにを言ってるかわかんないでいたら、「インターネットで調べてみてください…」で終わって。調べてOKしたら、クリスマスのライヴが決まった。衣装も急いでお母さんに作ってもらったし。

自前だったんだ?

小春:自前だよー、あんな原始人みたいなのが家にあるわけないじゃん!
もも:まだフジロックが決まってないのにさ、ヒカシューさんたち、「フジロックもこの衣装で!」とか(笑)
小春:ライヴが終わって、ヒカシューさんたちがテンションあがっちゃって、「いやー楽しかった! これはフジロックでやりましょう!」、「今から日程空けといて!」って、夢が膨らんでて。12月なのに次の年の7月の話をしてるんだよ? で、大丈夫かなーって思ってたら、本当に連絡がきた。姉妹で活動をしてなかったら、「小美人」にもひっかからなかったわけで、今年のフジロックはなかったし、スマッシュの人にウチらが知られることもなかった。ピーナッツっぽい、っていうイメージにかすってて本当に良かった!

なるほど。では最後に、月なみですがフジロッカーズへのメッセージをお願いします。

小春:フジロックのことはよく知らないし、意気込みもなにもあったもんじゃないけど、ちょうどその時期に自分たちの環境が変わるし、9月12日にCDも出すっていうのも決まったから、とりあえず、今年は一発かますよー! ウチらはフジだけに限らず、海外でもどこのステージでも全力。同じだから。みんなウチらのこと知らんと思うけどね、何か面白いことするから、待っててくれれば…待っててねー!ラジオ頭(レディオヘッド)の真裏でお客さん少ないと思うけど!
もも:待っててねー☆



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